スプレーと原液の性能の違いについて
- スプレータイプは原液タイプに比べて成分が薄いのでしょうか?
チェーンに使用した場合、スプレータイプは原液タイプに比べて耐久性などの性能が劣りますか?
- 原液をガス化しておりますが、成分や耐久性、潤滑性能・効果に変わりはありませんのでご安心ください。ただし、スプレータイプをチェーンに使用する場合には注意点があります。拡散したオイルがリムやブレーキディスクなどの安全装置類に付着するとブレーキ性能が極端に損なわれてしまいます。このためこれらの部位には絶対に付着しないよう、スプレーを噴射塗布する際は充て布をするなどの保護を行いながら十分注意してご使用ください。このような噴射による付着を防止するためにも、チェーンには原液タイプのご使用を推奨いたします。スプレータイプと原液タイプのそれぞれの用途や使用方法・注意点について当社のホームページで動画にてご準備しております。是非併せてこちらもご参考ください。
- EXLUB-20、EXLUB-50、EXLUB-60の違いを教えてください。
- 容量・サイズの違いのみです。性能の仕様に違いはありません。
性能について
- 潤滑効果の持続性(耐久性)はどの程度でしょうか? 一回の塗布でどのくらいの距離を走れますか?
- 条件のよい環境での走行の場合、一回の塗布で約700km~1000km程度の持続が期待できます。雨中で走行した場合に平均して約700km程度の持続を得られたケースもあります。
- ウエットタイプですか? ドライタイプですか?
- EXLUBは金属摺動部の表面に被膜を生成するタイプです。塗布後に被膜が作られた後は表面のオイルをふきとる仕様のため、ウェットでもドライでもなく、どちらのタイプにも属しません。
- これまでに、最高でどのくらいの距離を走れたのでしょうか?
- 2019年夏にフランスで開催された、パリブレストパリ(BPB:Paris–Brest–Paris Randonneur、ブルベ)でEXLUBを使用し、1200kmを無注油で走破した実績があります。また、長野県王滝村で開催されるセルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝 クロスマウンテンバイク(通称:SDA王滝)にて、多数の選手から100kmを無注油で走破できた報告をいただいています。一般の方でも、500km程度は持続できると思います。
- EXLUBは水置換性はありますか? チェーン清掃時に水を使用した場合にそのまま使用できますか?
- EXLUBには水置換性はありません。このため、チェーンを水で清掃した後はよく乾かすかエアーブローなどで水分を飛ばすなどして、水分の無い状態でEXLUBを塗布してください。EXLUBを塗布するときは余り多く塗らずに、チェーンのコマ・ローラ部に1滴程度塗るのがコツです。
EXLUBは金属表面に被膜を形成するタイプの潤滑剤です。
被膜を作る方法・手順は、塗布した後に200~300m程度ギアをチェンジングしながら走行し、チェーン全体とスプロケットにEXLUBを全体に馴染ませるように気にかけながら走行することで金属表面に被膜が作れます。
走行後(被膜ができた後)は、できるだけ表面のEXLUBをふきとってください。一度被膜が生成されれば十分な潤滑性能を維持でき、水への耐性も発揮し
ます。またふきとることによって砂やホコリなどを呼び込みにくくなります。
保管方法について
- EXLUBの保管方法を教えてください。 また、どれくらいの期間、保管できるでしょうか?
- 直射日光を避けた室内常温での保管をおすすめします。保管の環境にもよりますが、室内保管で1年間を目安にしてください。
塗布量について
- 原液をチェーンに塗布する際、一回に使用するオイルの量を教えてください。
例えば、EXLUB-20で何回くらいチェーンメンテナンスができるでしょうか?
- チェーン1コマずつ塗布した場合、約5ccの塗布量が目安となります(チェーンにオイルが残らないように塗布した後はふきとります)。
EXLUB-20(20cc)のオイルでは約3~5回メンテナンスができます。
使用箇所について
- EXLUBを使用してはいけない箇所はありますか?
- EXLUBは強力な潤滑効果を実現するオイルです。このため、安全装置周辺(ディスクロータ、リム、ブレーキシューなど)に塗布する際は十分に注意したうえ施工してください。
使用方法について
- 他メーカのオイルやグリスと混合して使用しても問題ないでしょうか?
- 他メーカのグリスやオイルと混合して使用することは推奨いたしません。
- EXLUBをチェーンに塗布する場合、事前にチェーンを洗浄した方がよいでしょうか?
- EXLUBをチェーンに塗布する場合は、事前にチェーンを洗浄してください。
- EXLUBを塗って暫く走りこむとチェーン黒くなります。 これは問題がないのでしょうか?
- チェーンが黒くなるのは問題ありません。黒くなる原因は、ふき取りが十分でないためです。黒くなりましたらチェーンについた黒ずみをふきとってください。ごみが付きにくくなり、より性能が高まります。
輸送について
- 海外に持っていきたいのですが、どのような手続きが必要ですか?
- 海外に持っていく際には、当社のホームページよりSDSデータシートをダウンロードし、飛行機搭乗前の荷物検査時にご提出してください。